「結婚して姓が変わるんだけど、新しい印鑑はいつまでに必要?」と考えている方や「結婚したらどんな印鑑が必要?」と考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事では結婚したら必要になる印鑑について男性・女性別に解説します。
結婚したら必要になる印鑑
結婚すると夫婦間で同じ苗字になるので、どちらかがこれまでの印鑑が使えなくなります。男性と女性の場合に分けて、結婚後の印鑑について解説します。
男性
男性の苗字が変わる場合は、新しい印鑑が必要です。
結婚後に苗字に変更がなければ、これまでと同様の印鑑を使用できます。夫婦の多くは、男性の苗字を引き継ぐことが多いため、苗字に変更がある人は新しい印鑑が必要と思えば大丈夫です。
しかし、なかには結婚をよい機会として、新しい家族の印鑑を用意するご家庭もあります。男性はチタン製の印鑑がとくに人気があるので、新しい印鑑を一つ持って新生活に備えるのもよいでしょう。新しい門出にご夫婦で新しく印鑑をそろえることも多くあります。
女性
女性の場合も苗字が変わるときは、新しい印鑑が必要になります。旦那さんが印鑑を持っておけば、新しい印鑑を用意しなくてもよいのでは?と思う人もいるでしょう。しかし、旧姓の印鑑を使用したこれまでの契約は基本的に変更になります。変更する際に、新しい印鑑がないと変更できないため、苗字が変わる場合は新しい印鑑を用意しましょう。
それぞれの印鑑の用途
結婚後は男性も女性も新しい印鑑が必要です。具体的にどのような使用用途で必要になるかみていきましょう。
実印
実印は、姓+名のフルネームで彫刻することの多い印鑑です。これは実印が1人につき1本のみ役所に登録できる、個人としては最も重要な印鑑であるからです。
例えば何かを契約するときには契約者ご本人の実印が必要になります。結婚で姓が変わった場合には新しく実印を作り、役所で印鑑登録をするようにしましょう。
もし実印の印鑑を持っていない場合は、ご結婚を機にぜひ実印を持つとよいでしょう。
実印がないと、車の購入や賃貸契約や住宅ローン契約など、重要な契約ができないためです。多くの場合で、旦那様が契約者になることが多いため、男性は実印をもっておくことをおすすめします。
ペアローンなどの住宅ローン契約の場合、夫婦で印鑑が求められるケースもあります。共働きで住宅ローンを組む際には、実印を2つ用意しなければいけない場合があるため注意が必要です。
銀行印
結婚後苗字が変わらなければ、新しい銀行印を用意しなくても問題ありません。しかし、結婚後苗字が変わる場合は、新しい銀行印を用意しなければいけません。たとえば、結婚して女性の苗字が変わる場合は、新しい名前の印鑑を用意する必要があります。苗字が変わると、銀行口座の名義変更が生じるため、印鑑も変更しなければならないためです。
ただし、銀行印に登録している印鑑が苗字ではなく、下の名前で登録している人は問題ありません。多くの場合は苗字で登録されていることが多いため、苗字に変更が生じた人は新しい印鑑を用意して銀行の名義変更を行いましょう。
認印
認印の場合は、ご家族で共有しても特に問題はありませんので、最低限一家に1本あれば問題ありません。ただし、認印を仕事で使用し、自宅に1つも認印がないなら、新しく購入するほうがいいでしょう。基本的には家族で1つあれば足りるケースが多いですが、生活や仕事の拠点に1本ずつ認印があるとよいでしょう。
結婚と印鑑に関するよくある質問
結婚すると、どのタイミングで新しい印鑑を用意すべきなのか迷われる人も多いです。婚姻届けの印鑑やどんな実印を用意すればいいかなど、結婚と印鑑に関するよくある質問に関して解説します。
いつまでに必要?
苗字が変わる方は、入籍する前もしくは入籍日の当日に新しい印鑑を用意するのがよいでしょう。入籍すると苗字が変わり、新しく手続きすることも多くなります。さまざまな手続きで新しい苗字の印鑑が必要になったときに焦らないためにも、事前に準備しておくことをおすすめします。
印鑑を事前に準備しておくと、婚姻届けを提出する同じ日に実印登録をすることが可能です。何度も役場に行く必要がないため、婚姻届けと新しい印鑑をもって役場に行きましょう。
入籍して苗字が変わると、様々な登録変更が必要ですので、新しい印鑑を作るタイミングとして入籍日を一つの目安とするとよいでしょう。
実印はフルネームで作成?苗字だけ?
実印の作成は、フルネームでも苗字だけでもどちらでも登録できますが、1人に1本の重要な印鑑ですので、フルネームで作ることが多いです。女性の場合、苗字が変わることを見越して下の名前で実印を作っていた方は、苗字が変わった場合でも。引き続きこれまでと同じ印鑑を使用できます。もし結婚後新しく作る場合は新しい苗字のフルネームで印鑑を作成することをおすすめします。
婚姻届に押す印鑑は何を押せば良い?
婚姻届けに押す印鑑は、実印でも認印でも問題ありません。とくに指定がないため、三文判などでも可能です。ただし、婚姻届けは人生においても重要な押印の機会でもあります。夫婦で新しい印鑑を記念に用意して捺印する人が多いです。
旧姓の印鑑は不要?
苗字が変わると、旧姓の印鑑を使用する機会は減るでしょう。ただし、旧姓で契約した手続きを証明するには、旧姓の印鑑が必要になります。ご結婚後、旧姓から新姓に登録を変更していくとよいでしょう。
新姓になると旧姓の印鑑で新しく契約できなくなりますが、紛失手続きをしたりする際には必要になるため、しばらくはなくさないように大事に保管しておきましょう。
実印におすすめの素材は?
結婚後新しく実印を用意する場合は、チタン製や黒水牛、オランダ水牛などがおすすめです。チタン製のものは見た目の良さだけでなく、耐久性が高く、水洗いできる点でも人気があります。
黒水牛は多くの方に愛される印鑑のひとつで、男性女性ともに人気のある素材です。耐久性も高く、長い間使用しても損耗が少ないことが魅力です。本柘などの木材でできた印鑑は、肌触りがよく女性を中心に人気あります。軽い素材のため、持ち運びに便利です。お好みの印鑑を購入するようにしましょう。
印鑑登録はどうやってするの?
印鑑登録する場合は、身分証明証と新しい印鑑を持って窓口で手続きを行いましょう。おすすめとしては、婚姻届けを提出した際に苗字が切り替わったタイミングで印鑑登録するのがよいでしょう。間違っても婚姻届けを提出する前に新しい印鑑登録を行おうとしても、登録できないのでご注意ください。
新婚女性は新しいかわいい印鑑を用意しよう!
結婚後に新しい印鑑を購入する人は、9割を超えます。そのなかでも、入籍前に購入する人が3割以上で、事前に準備している人が多いようです。多くの方が印鑑の専門店で購入し、自分用の印鑑を用意しています。
かわいい印鑑を用意する人がいたり、結婚後のお祝いに高級な印鑑をもらう人もいたりと、新しい印鑑があると結婚後の気分も高まります。新しい自分好みの印鑑を選ぶ機会はあまりないため、結婚を機に新しい自分の気に入った印鑑を探してみるのもおすすめです。
まとめ
結婚が決まると、さまざまな手続きに新しい姓の印鑑が必要になります。スムーズに手続きを行い、新しい結婚生活を早く迎えられるように、本記事を参考に必要な印鑑を準備するようにしましょう。