外国人が実印を作成するには？ おすすめの印材・書体などもご紹介

日本で長く生活をしている外国人の方の中で、実印等の印鑑を持っていないため不便な思いをしたことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では印鑑になじみのない外国人の方に向けて、外国人が実印を作成する際のポイントなどについて解説します。

－Contents－

外国人でも実印登録は可能
外国人が実印を作成する際のポイント
実印登録するのにおすすめの印鑑
まとめ

外国人でも実印登録は可能

外国人が実印を登録する方法ですが、基本的には日本人が実印登録する方法と同じです。しかし、表記方法などが少し異なる場合があります。外国人の実印登録の仕方についてみていきましょう。

外国人でも日本人と同じように実印登録可能

文化的に印鑑を使用するのは、日本や韓国のアジア圏のみで、欧州の人にはとくになじみがない人が多いでしょう。特に行政手続きなどで印鑑を使用するのは日本だけとなります。しかしながら、外国人の方でも日本人と同じように実印登録できますのでご安心ください。

実印の作り方を知らない外国人も多いですが、日本に長いこと暮らしていると実印が必要になる場面が想像よりも多くあります。
外国人の方も実印を作成できますが、英語表記の印鑑を認めていない自治体もあるため注意が必要です。実印を作成する際には、各自治体にあらかじめ表記について確認しておくことが必要となります。

実印登録の手続き

実印登録の手続きは、外国人も日本人も同じ手続きで進めます。したがって、外国人の方も日本の手続きのルールに従って作成しなければいけません。実印登録する際に必要なものは、実印登録する印鑑をはじめ、身分証明証（運転免許証、在留カード、パスポートなどの顔付のもの）などです。
病気などで役場に行けない人は、代理人に行ってもらうことも可能です。その場合は、本人が書いた委任状を持って代理人が役場に行きます。代理手続きの場合は、代理人が2回役場に行かなければいけないため、本人が行ける場合は本人が役場で手続きするほうがよいでしょう。

外国人が実印を作成する際のポイント

外国人が実印を作成する際のポイントはいくつかあります。英語表記にすると長くなってしまい、表記によって印面が大きく変わります。名前の表記や書体について解説していきます。

名前の表記

外国人が印鑑を作成するには、カタカナ表記かアルファベット表記かのどちらかになります。多くの自治体でどちらでも実印登録できますので、好みの方を選べば問題ないでしょう。ただし、英語表記にすると、字数が多くなってしまったり、印鑑が作れなかったりする場合があります。印鑑はサイズによって刻める文字数が決まっているため、文字数が多い場合は大きめの印鑑を作らなければいけないので注意が必要です。

印鑑の書体

実印登録は書体に指定はないため、お好きな書体を選べます。ただし、アルファベット表記になると字数が多くなるため、印相体のような複雑な書体は作りづらいです。書体によっては、はんこ屋さんに断られることがあるため事前に確認が必要です。外国人の実印は、古印体で作られることが多いのでおすすめです。見栄えなどを意識して好みの書式を選んで、印鑑を作成しましょう。

実印登録するのにおすすめの印鑑

外国人が実印登録する際には、印鑑のサイズなどを気にしなくてはいけません。日本人よりも字数が多いため、サイズに注視しないと印鑑を作成できないこともあります。ここでは、外国人の方が印鑑を作成するのにおすすめの印鑑のサイズと素材について解説します。

印鑑のサイズ

実印の印鑑登録できるサイズには決まりがあります。大きすぎたり小さすぎたりする印鑑は登録できません。基本的には、1辺の長さ8mmの正方形より大きく、1辺の長さが25mmより小さいものでなければいけません。
サイズに規定がありますが、実印をはんこ屋さんに作成依頼する際に、実印登録として印鑑を作りたいと伝えれば、適したサイズのものを作成してもらえます。