耐久性に優れた印鑑の素材は?~長く使うために心掛けるべきことも~

印鑑は頑丈な素材で作られる傾向にあり、特に意識しなくても長く使えます。しかし、「一生ものの印鑑が作りたい」などの理由で、素材の耐久性にこだわって印鑑を作りたい人もいるでしょう。素材の耐久性が高いほど欠けや破損のリスクが抑えられ、文字通り一生使うことも可能です。ただ、中には比較的耐久性が低い素材もあります。耐久性が高い素材と低い素材をそれぞれ確認し、耐久性に優れた印鑑を選ぶのが大切です。今回は、「耐久性に優れた印鑑の素材」についてご紹介します。印鑑を長く使うために心掛けることも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

耐久性に優れた印鑑の素材4選

耐久性に優れた印鑑の素材は、以下の4つです。

  • チタン
  • 象牙
  • 水牛の角
  • 本柘

それぞれ詳しく解説します。

最も耐久性が高いのはチタン

最も耐久性に優れた印材は、チタンです。一般的な彫刻機では掘れないほど硬く、ある程度であれば乱暴に扱っても壊れません。「数え切れないほどの押印にも耐えられる印鑑が欲しい」という人におすすめです。

象牙も十分な耐久性がある

チタンほどではないものの、象牙も十分な耐久性があります。耐久性だけでなく、見た目も白くて清潔感があるのが特徴です。「耐久性を重視しつつ見た目にもこだわりたい」という人にはピッタリでしょう。

耐久性と強度に優れている水牛類

黒水牛やオランダ水牛、白オランダ水牛のような牛角(うしのつの)も、耐久性と強度を兼ね備えています。繊維質が絡み合っていてやや掘りにくい印材であるものの、出来上がれば耐久性と強度を兼ね備えた印鑑が完成します。素材として高価なのもあり、高級感があるのも魅力です。

木材の中では頑丈な本柘

本柘は、木材の中では頑丈な素材として知られています。「耐久性に優れた木材の印鑑が欲しい」という人におすすめです。しかし、木材なのもあり乱暴に使うと印面が欠けることもあります。頑丈ではあるものの、丁寧に使う必要があるでしょう。

耐久性に欠ける印鑑の素材は?

耐久性に優れた印材が多い中で、以下のように壊れやすい印材もあります。

  • 石材
  • アクリル

それぞれ詳しく解説します。

硬すぎるために欠けやすい石材

石材は欠けやすい印材であり、耐久性を重視して印鑑を作りたい人には向きません。石と聞くと硬くて頑丈なイメージがありますが、硬すぎて逆に欠けやすいのがデメリットです。欠けやすさから、自治体によっては実印の印鑑登録が認められない印材でもあります。

アクリルはおしゃれな一方で耐久性に欠ける

アクリルはおしゃれな一方で、耐久性に欠ける印材です。印材の中でもトップクラスで耐久性が低く安価ではありますが、長持ちする印材を探している人には向きません。しかし、カラフルでデザインが豊富なのも確かなので、「耐久性よりも見た目にこだわりたい」という人に向いています。

男性に人気で耐久性にも優れた素材2選

男性に人気で耐久性にも優れた素材は、以下の2つが挙げられます。

  • 象牙
  • チタン

それぞれ詳しく解説します。

乳白色の色合いが美しい象牙

象牙は、乳白色の色合いが美しい印材です。印頭の目が非常に細かく、きれいな光沢も美しさを演出しています。

象牙は主成分がカルシウムできめ細かく、耐摩耗性や耐久性に優れています。朱肉の付きが良く、適度な弾力性と硬さを兼ね備えているのも特徴です。粘り気もあるので、紙に馴染みやすく美しく押印できます。

象牙はワシントン条約により、現在国外から新たに購入することが不可能なので、希少価値が非常に高まっています。そのため、素材としての希少さや高級感を意識したい人にも向いています。

一生物の印鑑を作りたい人におすすめのチタン

一生物の印鑑を作りたい人は、印材にチタンを選んでみましょう。印材の中でトップクラスの耐久性を誇り、ずっと使える印鑑を作りたい人に向いています。誤って落としても割れる可能性は低いです。

また、適度な重さがあるのできれいに押印できます。チタンの印材は水洗いが可能なため、印鑑を簡単に手入れしたい人にもおすすめです。

しかし、チタンは他の印材と比較すると新しい素材で、価格が少し高い傾向にあります。ただ、耐久性や捺印性、メンテナンス性を考えると、一生使うのにふさわしい素材なのは間違いありません。

女性に人気で頑丈な素材2選

女性に人気で頑丈な素材は、以下の2つです。

  • 天然石
  • 白オランダ水牛

それぞれ詳しく解説します。

パワーストーンの効果を持つ天然石

天然石の印材は、パワーストーンの効果を持ちます。印鑑はずっと使っていくものなので、印材にパワーストーンを選択すればお守りとしても持ち続けられるでしょう。

また、天然石は一つひとつに輝きや色のバランスなどの個性があります。そのため、世界に1つだけの印鑑を作りたい人にもおすすめです。

しかし、天然石は石材なので、印面のすり減りに強い一方で衝撃に弱い欠点があります。衝撃を加えなければ壊れずにずっと使えるため、落とさないように気を遣いながら使用しましょう。

独特の気品を感じさせる白オランダ水牛

白オランダ水牛は、独特の気品を感じさせる印材です。見た目が飴色で美しく、どこか上品さを感じさせるのが魅力といえます。

印材の中でも耐久性が高いので、上品で長持ちする印鑑を探している人におすすめです。油に強く、朱肉による浸食がないところもメリットとして挙げられます。

しかし、毛質の素材なので毛糸を食べる虫がかじりやすいです。かじられることによる劣化を防ぐためにも、必ずケースに入れて保管しましょう。

印鑑を長く使うために心掛けること

印鑑を長く使うために、以下の2点を心掛けましょう。

  • 掃除や手入れを忘れない
  • 印鑑ケースに入れて保管する

それぞれ詳しく解説します。

 

掃除や手入れを忘れない

印鑑を使った後は、掃除や手入れを忘れないようにしましょう。印面に朱肉の油分が染み込んだままにすると、印面がもろくなり長く使えなくなる原因になります。何より、油分が染み込んだままでは見た目も美しくありません。

印鑑の使用後は、ティッシュのような柔らかい紙や布で印面を軽く拭く習慣を付けてください。しかし、手入れせずに長年の油が染み込んだ印面だと、ティッシュで拭いても取れない可能性があります。

軽く拭いて取れないときは、使わない歯ブラシに石けんを付けてこすりましょう。強くこすると印面が傷付くので、優しくこするのを意識してください。こすっても落ちないときは、ハンコ屋に相談するのが一番です。

特にチタンの印鑑は水洗いができます。チタンは錆びることを心配せず印鑑を清潔に保つことができます。
また、柘を始めとした木材は、水洗いしてはいけません。木材は水に弱く、濡れると印面がもろくなります。水洗いしないと落ちない汚れが付く前に、日頃から印面を拭く意識が大切です。

印鑑ケースに入れて保管する

印鑑を長く使うためには、印鑑ケースに入れて保管することも意識しましょう。ほとんどの印鑑は天然の素材でできており、衝撃や乾燥だけでなく日光にも弱いです。

また、押印した後の印鑑は拭いたつもりでも朱肉が残っていることが多く、周りを汚してしまう恐れもあります。それらのトラブルを防ぐためにも、印鑑を使用した後は必ずケースに入れて保管してください。

まとめ

今回は、耐久性に優れた印鑑の素材を紹介しました。印材の中で最も耐久性が高いのはチタンです。価格が高い傾向にあるものの捺印性やメンテナンス性に優れており、長く使える印材を探している人にはピッタリの素材といえます。

しかし、チタンのように頑丈な印材でも、雑に扱うことはおすすめしません。使った後は印面を軽く拭いてからケースで保管するなど、日頃の手入れを怠らず長く使えるよう意識してください。

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